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飲食店の外国人面接で必ず聞くべき5つの質問。「調理経験」と「日本語力」の嘘を見抜くテクニック

「『調理経験3年です』と言って入ってきたのに、包丁の握り方すら危うい」 「面接では日本語ペラペラだったのに、現場に入ったら『はい』しか言わない」

飲食店の外国人採用で、誰もが一度は経験する「面接のミスマッチ」。 彼らの多くは「この仕事が欲しい」という一心で、自分の能力を1.5倍〜2倍に盛ってアピールする傾向があります。これを「嘘つきだ」と責めるのではなく、「事実を裏取りする質問(深掘り質問)」を用意できていない店側の課題として捉えるべきです。

今回は、限られた面接時間の中で、彼らの「本当の実力」をあぶり出し、採用後の「こんなはずじゃなかった」をゼロにする5つの質問とテクニックを伝授します。

1. 嘘を見抜くための鉄則:「Yes / No」で聞かない

「包丁は使えますか?」「日本語は分かりますか?」 これらの質問に対し、彼らは100%「はい(Yes)」と答えます。

実力を見極めるには、「具体的な状況」を説明させる「オープンクエスチョン(5W1H)」が必要です。彼らが頭の中でエピソードを捏造するのは非常に難しいため、嘘があれば必ずボロが出ます。

2. 実力を暴く!厳選5つの質問

項目質問内容・狙い・見極めポイント
質問①「前の店で、一番忙しい時間帯(ピークタイム)は何時でしたか?」
狙い: 現場のリアルな空気感を知っているか。
見極めポイント: 「12時から1時」「金曜の19時」など、即座に答えられるなら実務経験者です。さらに「その時、あなたは何人の料理を作りましたか?」と数字を聞いてみましょう。答えに窮したり、矛盾が生じる場合は、実際には暇な時間に少し手伝っていた程度かもしれません。
質問②「〇〇(定番メニュー)の作り方を、今から私に教えてください。」
狙い: 実際の調理スキルと、説明できるレベルの日本語力。
見極めポイント: 例えば「肉じゃが」や「唐揚げ」など。 「まず肉を切り、次に……」と手順を追って説明できるか。具体的な野菜の切り方(乱切り、くし切り)などの単語が出るか。「具体的な手順」を語れる=体が覚えている証拠です。
質問③「前の店を辞めた、本当の理由は何ですか?」
狙い: 定着性とストレス耐性。
見極めポイント: 「人間関係が……」と言うなら、自店でも同じ理由で辞める可能性があります。「給料が低かった」と言うなら、「うちはこれくらいだけど大丈夫?」と現実的なすり合わせができます。転職理由(辞めた理由)は、自店での離職リスクそのものです。
質問④「もし、お客様から『料理が遅い!』と怒られたら、どうしますか?」
狙い: 接客マナーと臨機応変な日本語力。
見極めポイント: 「すみませんと謝ります」だけでは不十分です。「すぐにキッチンに確認します」「店長に報告します」といった、お店のチームとしての動きを理解しているかを確認します。
質問⑤「5年後、あなたはどうなっていたいですか?」
狙い: 日本で働く「覚悟」とキャリアプラン。
見極めポイント: 「自分の店を持ちたい」「特定技能2号を目指して家族を呼びたい」など、具体的な目標がある人は、厳しい仕事でも踏ん張れます。「特にありません」という人は、少しの不満で簡単に辞めてしまいます。

3. 日本語力の嘘を見抜く「雑談」の罠

面接用に暗記した「自己紹介」に騙されてはいけません。 本当の日本語力を知るには、「台本にない会話」をぶつけるのが一番です。

  • 履歴書にない質問を投げる: 「今日はどうやってここまで来ましたか?」「ここに来るまで何か面白いものはありましたか?」といった、予想外の質問をします。
  • あえて少し早口で話してみる: 現場の指示は早口になりがちです。面接の最後、わざと普通のスピードで話し、「理解できているか」を表情で確認してください。

4. 最終確認:「実技テスト」を5分だけ行う

言葉での確認には限界があります。怪しいと感じたら、その場で「実技テスト」を行いましょう。

  • キャベツの千切りをさせる。
  • ハンディ(またはスマホ)で、デタラメの注文を打たせてみる。
  • 重い皿を3枚持って歩かせてみる。

5分あれば、彼らが「3年経験したプロ」なのか「昨日始めた素人」なのかは、一目瞭然です。

まとめ:良い「質問」が良い「採用」を作る

外国人スタッフは、あなたに自分を売り込みに来ています。多少の誇張は「やる気の表れ」だと捉えつつ、実力とのギャップを埋めるのが面接官の仕事です。

  • 「Yes/No」で終わる質問を封印する。
  • 「数字」と「手順」を具体的に答えさせる。
  • 「台本にない雑談」で本物の日本語力を見る。

「この人は自店で輝けるか?」 厳しい目と温かい心の両方を持って、質問をぶつけてみてください。